2026年10月からの最低賃金一覧|2025年度からの変化を比較
2026年度(令和8年度)の最低賃金は全国加重平均1,177円となり、2025年度から56円引き上げられます。厚生労働省の一次情報をもとに、都道府県別の一覧と2025年度からの変化、雇用形態・業種による影響を解説します。
2026年10月から、最低賃金は全国平均で1,177円に上がる見込みです。2025年度の1,121円から56円の引上げです。
この記事では、厚生労働省の発表をもとに、2025年度から何がどう変わったのかをわかりやすくまとめました。
※新しい金額は、都道府県ごとに2026年10月1日〜12月2日にかけて順次適用されます。金額と日付は2026年9月3日時点の「答申額」「予定日」で、変更になる場合があります。最新の金額は、厚生労働省の特設サイト「最低賃金制度」で確認してください。
2025年度と2026年度の最低賃金を比較
項目 |
改定前(2025年度) |
改定後(2026年10月〜) |
|---|---|---|
全国平均(加重平均) |
1,121円 |
1,177円 |
前年度からの引上げ額 |
+66円 |
+56円 |
引上げ率 |
6.3% |
5.0% |
いちばん高い都道府県 |
1,226円(東京) |
1,280円(東京) |
いちばん低い都道府県 |
1,023円(高知・宮崎・沖縄) |
1,085円(宮崎) |
最高額と最低額の差 |
203円 |
195円 |
出典:厚生労働省「全ての都道府県で地域別最低賃金の改定額が答申されました」、厚生労働省「令和8年度地域別最低賃金額改定の目安について」
※2026年度の引上げ率、最高額と最低額の差は出典の数値から編集部で計算。
2026年度の変化のポイント
上がり幅は小さくなったが、大きな引上げが2年続く
2025年度の66円は、過去最大の引上げでした。2026年度は56円と10円小さくなりましたが、それでも過去2番目の大きさです。
地方ほど大きく上がり、地域の差が縮まった
引上げ額が大きかったのは、佐賀(+65円)、鹿児島(+64円)、高知・沖縄(+63円)など。東京・神奈川・大阪は+54円でした。その結果、いちばん高い地域と低い地域の差は203円から195円に縮まりました。
2026年10月から順次スタート
新しい最低賃金は、2026年10月1日から12月2日にかけて、都道府県ごとに順番に適用されます。10月1日に切り替わるのは東京・大阪など15都道府県で、沖縄は12月2日と、地域によって時期が違うので注意しましょう。
月収にするとどれくらい変わる?
全国平均の時給で、月160時間(1日8時間×20日)働いた場合の目安です。
年度 |
時給 |
月収の目安 |
|---|---|---|
改定前(2025年度) |
1,121円 |
179,360円 |
改定後(2026年10月〜) |
1,177円 |
188,320円(+8,960円) |
※税金や社会保険料を引く前の金額です。
【一覧】2026年10月からの都道府県別の最低賃金
都道府県 |
改定前 |
改定後 |
引上げ額 |
発効予定日 |
|---|---|---|---|---|
北海道 |
1,075円 |
1,131円 |
+56円 |
10月1日 |
青森 |
1,029円 |
1,090円 |
+61円 |
10月29日 |
岩手 |
1,031円 |
1,090円 |
+59円 |
12月1日 |
宮城 |
1,038円 |
1,098円 |
+60円 |
10月1日 |
秋田 |
1,031円 |
1,090円 |
+59円 |
10月14日 |
山形 |
1,032円 |
1,092円 |
+60円 |
10月30日 |
福島 |
1,033円 |
1,094円 |
+61円 |
10月16日 |
茨城 |
1,074円 |
1,136円 |
+62円 |
10月18日 |
栃木 |
1,068円 |
1,125円 |
+57円 |
10月1日 |
群馬 |
1,063円 |
1,120円 |
+57円 |
10月3日 |
埼玉 |
1,141円 |
1,196円 |
+55円 |
10月1日 |
千葉 |
1,140円 |
1,195円 |
+55円 |
10月1日 |
東京 |
1,226円 |
1,280円 |
+54円 |
10月1日 |
神奈川 |
1,225円 |
1,279円 |
+54円 |
10月1日 |
新潟 |
1,050円 |
1,108円 |
+58円 |
10月1日 |
富山 |
1,062円 |
1,119円 |
+57円 |
10月1日 |
石川 |
1,054円 |
1,113円 |
+59円 |
10月3日 |
福井 |
1,053円 |
1,112円 |
+59円 |
10月4日 |
山梨 |
1,052円 |
1,113円 |
+61円 |
11月1日 |
長野 |
1,061円 |
1,117円 |
+56円 |
10月2日 |
岐阜 |
1,065円 |
1,121円 |
+56円 |
10月1日 |
静岡 |
1,097円 |
1,154円 |
+57円 |
10月15日 |
愛知 |
1,140円 |
1,195円 |
+55円 |
10月1日 |
三重 |
1,087円 |
1,143円 |
+56円 |
10月1日 |
滋賀 |
1,080円 |
1,136円 |
+56円 |
10月3日 |
京都 |
1,122円 |
1,180円 |
+58円 |
11月16日 |
大阪 |
1,177円 |
1,231円 |
+54円 |
10月1日 |
兵庫 |
1,116円 |
1,172円 |
+56円 |
10月1日 |
奈良 |
1,051円 |
1,107円 |
+56円 |
10月4日 |
和歌山 |
1,045円 |
1,101円 |
+56円 |
10月3日 |
鳥取 |
1,030円 |
1,090円 |
+60円 |
10月3日 |
島根 |
1,033円 |
1,092円 |
+59円 |
10月10日 |
岡山 |
1,047円 |
1,104円 |
+57円 |
10月2日 |
広島 |
1,085円 |
1,141円 |
+56円 |
10月11日 |
山口 |
1,043円 |
1,101円 |
+58円 |
10月8日 |
徳島 |
1,046円 |
1,103円 |
+57円 |
11月1日 |
香川 |
1,036円 |
1,092円 |
+56円 |
10月1日 |
愛媛 |
1,033円 |
1,093円 |
+60円 |
11月1日 |
高知 |
1,023円 |
1,086円 |
+63円 |
10月29日 |
福岡 |
1,057円 |
1,114円 |
+57円 |
10月4日 |
佐賀 |
1,030円 |
1,095円 |
+65円 |
11月15日 |
長崎 |
1,031円 |
1,087円 |
+56円 |
11月2日 |
熊本 |
1,034円 |
1,092円 |
+58円 |
12月1日 |
大分 |
1,035円 |
1,096円 |
+61円 |
11月1日 |
宮崎 |
1,023円 |
1,085円 |
+62円 |
10月24日 |
鹿児島 |
1,026円 |
1,090円 |
+64円 |
10月25日 |
沖縄 |
1,023円 |
1,086円 |
+63円 |
12月2日 |
全国平均 |
1,121円 |
1,177円 |
+56円 |
- |
出典:厚生労働省「令和8年度地域別最低賃金額答申状況」(PDF)
働き方や業種による違い
最低賃金は、正社員・パート・アルバイトなど雇用形態に関係なく、すべての働く人に適用されます。
こんな人は |
ここをチェック |
|---|---|
パート・アルバイト |
時給が新しい最低賃金を下回っていないか |
月給制の正社員 |
月給を1時間あたりに直した金額が下回っていないか(残業代・通勤手当などは含めない) |
派遣社員 |
派遣先の都道府県の最低賃金で確認 |
特定の業種で働く人 |
業種別の「特定最低賃金」がある場合は、高いほうが適用 |
鉄鋼業や自動車小売業など、都道府県ごとに特定の産業を対象とした「特定最低賃金」が定められている場合があります。地域別最低賃金と両方が適用されるときは、高いほうの金額が適用されます。
特定最低賃金は産業ごとに改定時期が異なり、金額や発効日が随時変わります。最新の金額は、厚生労働省の特設サイトで確認してください。
▶ 厚生労働省「特定(産業別)最低賃金全国一覧」
まとめ
2026年10月から、最低賃金は全国平均1,177円になり、これまでより56円上がります。上がり幅は前年より小さいものの過去2番目の大きさで、特に地方で大きく引き上げられました。発効日は地域ごとに違うため、自分の地域の金額と日付を確認しておきましょう。
参考資料
ジョブポスト編集部
求人サイト運営
株式会社ピーエイが運営する求人サイト「ジョブポスト」の編集部です。地域の求人情報を扱ってきた経験をもとに、仕事探しに役立つ情報をお届けしています。